矯正歯科治療の流れ

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学校歯科医として永く生徒達の口腔内を観察していると、むし歯に罹患している歯はほとんどありません。しかし歯並びの悪い子ども達が増えているように思います。それは現代社会の生活習慣の変化と無関係では無いようです。予防するためには普段の生活で歯並びに影響を与える生活習慣を聞いて改善することが大切です。すでに歯並びが悪くなった場合は矯正歯科治療が必要です。

矯正歯科治療は、悪くなっている歯並びの歯を移動して改善することで口腔環境を良くし、歯並びが再度悪くならないように後戻り防止など一貫した治療方針が重要です。

そこで矯正治療の受ける流れにについて説明します

矯正歯科治療の流れ

歯並び相談

歯並びや噛み合わせについて相談、生活習慣の改善指導などについて説明をします

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初診

患者様を視診や問診することで治療の適切な時期や治療費について説明をします

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歯並びの検査

歯型、歯並びの口腔内写真、顔の写真など
歯、顎、手根骨のレントゲン写真やCTレントゲン撮影など
顎や顔面の筋肉の動きの検査

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診断

治療方針、治療時期、治療費等の説明
患者様やご父兄の同意後に治療開始の準備を行う

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治療方法

10歳頃までは第Ⅰ期治療として早期治療を行う。顎骨の成長発育を誘導します
10歳以後は第Ⅱ期治療として本格治療を行う。思春期の顎骨の成長発育を誘導促進させます。
16歳以降で顎外科治療(顎の手術を行う)と矯正治療を併用して歯並びや審美性の改善を図る場合がある

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矯正治療の装置

患者様の悪い歯並びの状態に応じて適切な装置を選択します
取り外しのできる装置、固定式の装置、透明な装置、就寝時に使用する装置など多くの矯正装置の中から選択して治療を行います

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動的治療期間

各段階で1~3年の治療期間が必要です

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保定期間(保定とは再度悪い歯並びにさせないこと)

歯を移動させた後は必ず2~3年以上の保定期間と噛みあわせて顎骨の成長を観察することが必要です